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10.view

ケージ
:次は「view」なんですけども。
はま
:これはブルーバッヂのコンピにも入ってましたね。
ケージ
:だいぶ前からある曲ですね。2ndアルバムの中でも一番古い曲じゃないですかね。
はま
:そうですよね。
ケージ
:これもコード進行チイコさん(作)ですよ。
はま
:これはね、ややこしいっすよねー(笑)
ケージ
:よく分からないコード進行はいつもチイコが持ってくる。
はま
:僕もギターでちょっと弾いてるんですけど、途中のコード進行が「えっ、どうなってるの!?」みたいな感じでしたね。
ケージ
:コード一個一個は簡単なんだけど、その並びがね、絡まり方が。
はま
:移り方がね、あり得ない感じで独特。
ケージ
:僕らのフォーマットにないもんね。
はま
:絶対手癖の中にはないですよね。
ケージ
:チイコは自分で引けるコードしか弾かないから、一個一個のコードは簡単なんだけど「そういう順番!?」みたいな。
はま
:そうですよね。
ケージ
:そこがこの曲の面白いところであり、魅力かな。
はま
:そうですよ。
ケージ
:カッコイイのはやっぱりドラムとベースが、
はま
:このアルバムの中で意外と一番ロックなんじゃないかな。
ケージ
:そうだね、凄いカッコイイと思う、どのパートも。
はま
:(曲を聞きながら)英語かー。
ケージ
:ま、僕、また自分のこと言っちゃいますと、歌詞も良くできてるもんだなと(笑)
はま
:あ、これケージくん?
ケージ
:僕がこれもチイコさんの仮歌にはめたんですけど。
はま
:そうなんや!
ケージ
:メロディーと単語の発音の載りが歌ってすごく気持ちいい。チイコもカッコ良く歌ってくれって気に入ってます。
はま
:なるほどー。
ケージ
:この曲をライブとかでみた高校生とかが「うわーバンドでやってみたい!」と思ってくれたらサイコー。
はま
:でも耳コピするの大変!
ケージ
:歌詞カードにコード載ってるんで、そのまま弾けばいいんで!
はま
:分かるかなー(笑)。
ケージ
:高校生でも絶対弾けるって、コードはね。
はま
:多分、僕らの引き出しにも無いけど、高校生の引き出しにも余計に無い感じですよねこれは。
ケージ
:一個一個のコードは書いてあるとおりに押さえたら弾けるから、あとはドラムとベースががんばる!
はま
:メジャー・セブンスって高校生が弾くコードじゃない!
ケージ
:そうかな?(笑)
はま
:(笑)
ケージ
:でも今の高校生はそういうの普通かもよ。セブンスはいけるでしょ。ナインスになると渋いなーと思うけど。
はま
:僕ねぇ、メジャー・セブンスは大学に入ってからじゃないかな多分(笑)「そんなコードがあったのか!」みたいな(笑)
ケージ
:(笑)
はま
:見事にメジャー・セブンスだけでできてるなこれ。(曲を聞きながら)
ケージ
:チイコさんはメジャー・セブンス好きだからね。
はま
:全部メジャー・セブンスだ。ある意味凄い。

11.Que

ケージ
:はい、じゃぁ次「Que」ですけども。
はま
:Que!!!!
ケージ
:Queもね、セッションしながら出来た曲で。
はま
:そうなんすか。
ケージ
:僕と村上くんと森くんがスタジオ入ってる時に、二人が僕の知らない曲をセッションしてて。多分ナンバーガールかくるりの曲だったのかな。なんかカッコイイ感じの曲。
はま
:ふんふん。
ケージ
:僕知らないから、とりあえず適当にギターのリフ弾いてたの「チャラチャッチャ、チャラチャッチャ」て。
はま
:(笑)
ケージ
:で、そのセッションが終わってからまた別のんが始まった時に、さっき弾いてた自分のフレーズ気に入ってたから「チャラチャッチャ、チャラチャッチャ」てまた弾いてたら村上くんが「ケージさん、そのフレーズカッコイイっすね!」って。「いやさっき君らがやってるときも弾いててんでー」「じゃぁそれで曲作りましょうよ。」って流れになって。で、その後チイコさんとかまこっちゃんとか入って5人でセッションしながらどんどん続きを作っていきました。
はま
:セッションですかー。これ最初にライブで聞いたんですけど、これもキャッチーやなーって。
ケージ
:チイコさんが作ったメロディーがキャッチーなんじゃないかな。
はま
:あー。
ケージ
:僕はイントロの「チャラチャッチャ、チャラチャッチャ」てリフしか作ってないから(笑)
はま
:でもそのフレーズがあってのメロだと思うんよ。イントロのフレーズが鍵になって扉が開いていく曲かなって思ってるんで。
ケージ
:これは歌詞が大変でした!
はま
:これもケージくん?
ケージ
:何回書いてもダメ出しされて何回書いてもダメ出しされて、戦いでしたね。
はま
:これケージくんなんや!
ケージ
:僕っぽくないでしょ。
はま
:全然僕っぽくないです!!
はま
:チイちゃんかと思ってた。
ケージ
:添削されまくったからね(笑)
はま
:そうなんや(笑)
ケージ
:どちらかというとチイコ寄りで作ったというか、最終的にこう書いたらチイコさん好きなんでしょ!みたいな(笑)髪の毛かきむしりながら(笑)
はま
:「tool to do somethig true. it' too late? not too late? 」これ凄いな(笑)
ケージ
:そこ僕作りました(笑)もちろん僕です!(笑)
はま
:また遊んでますねここで!
ケージ
:チイコさんは言葉遊びが凄い好きなんですよ。例えば「tiger」のAメロの言葉遊びが過剰になってるのもチイコからのリクエストで。
はま
:へー。
ケージ
:むしろ僕は他の歌詞も書いてたんだけど、言葉遊びの方を優先されて出来たところがあるんで。基本的にチイコさんがメインで歌ってる歌詞は僕が書いてたとしても凄くその辺の葛藤がありますね。戦いが。
はま
:(笑)水面下の戦いが!
ケージ
:水面下というか水上に出てますね、もう。
はま
:産みの苦しみがあるわけですね。
ケージ
:そんな感じですね。
はま
:この曲はギターポップな面とめっちゃロックな面が折り混ざってる。
ケージ
:それが出来るのがバビュンの強みでありたいなぁと思ってるんですけど。
はま
:そうそうそう。イントロのギターのフレーズなんて凄いギターポップだなぁーって。
ケージ
:はまちゃんがそれを言うのが僕ら的には意外だったの。
はま
:あそう?その後に「ダーラダーラダン」ってギターの(ロックなフレーズが)入ってくるのが「うわぁ!」っていう。
ケージ
:結局僕が自分の中でロックでカッコイイ!と思ってたフレーズが他の人には「あ、凄いギターポップ!」っていうのが面白くて。実ははまちゃんだけじゃなくて、「あのイントロのフレーズがギターポップで好き!」って言ってくれる人は他にもいて。
はま
:そうそうそうそう!
ケージ
:僕もかえってなんか嬉しかったんですけどね、自分が作ったフレーズがギターポップって言ってもらえて。
はま
:その後にぐわーときて展開していくところや、さらにメロがどっちかというとかわいい感じで、歌詞もなんか遊んでる感じがして。
ケージ
:この曲、Dメロまでありますからね。「hello hello hello」って。
はま
:あ、そうかそうか。ここ盛り上がりますよね。持って行きますよね最後なんか。
ケージ
:途中でギターだけになってテンポ落としたりとか、いろいろゴチャゴチャやってますね。
はま
:そうだね、この曲凄くアレンジ練られてる。
ケージ
:みんなで作るとそうなるよね。アイディアがどんどん足されていって。
はま
:いいですよねー、バンドって!
ケージ
:(笑)
はま
:一人ではこんなに無理だなー
ケージ
:一人じゃ無理だなー!
はま
:だって、ギターのフレーズからどうのとか、最後に全然違う展開が来たりとか、違うコード進行で盛り上げることが出来るとか。バンドだから出来る凄さ!

12.katie

ケージ
:次の曲「katie」なんですけども。これはチイコさんがポップソングを作りたいと言って作ってきた曲です。
はま
:ほー。ポップソング!
ケージ
:(1stの)「chocolate song」や「pineapple shirts!」みたいな僕が作ってたポップソングをチイコさんも作りたいと思って作ってきた曲です。
はま
:これはねぇ、僕最初に聞いたときも言いましたけど、このディミニッシュのコードがこの曲の力を握ってるわって。
ケージ
:僕も初めてこの曲のコードを教えてもらったときに「うわー難しい!」って今までにない感じだった。僕の引き出しの中にはまだディミニッシュのあんな感じの使い方なかったから、勉強になった。
はま
:この曲にあのディミニッシュがなかったら全然違う曲になってたと思う。
ケージ
:そうだねー。すごい勉強になった。すげー!と思ったチイコを。
はま
:おぉ!(笑)
ケージ
:でもアイツが作ると絶対ね、
はま
:「アイツが」(笑)
ケージ
:(笑)そう、アイツが作ると絶対サビの最初のコードなのにマイナーみたいなね!!!
はま
:あー(笑)
ケージ
:おかしいよ、メージャー(コード)でいけよオマエ!みたいな。ありえへん!
はま
:(笑)。なんで怒ってんの!
ケージ
:一発目がなんでマイナーやねん!みたいなね。
はま
:(笑)。あかんの?
ケージ
:いやいや僕の中ではあり得ない。ポップソングなのに!(笑)でもそれが、チイコの持ってくる曲の摩訶不思議な良い要素になってるんじゃないかな。
はま
:そうだねー。katieはケージくんのめっちゃ王道なところとチイちゃんのひねってるというかつかみ所のない世界が合わさって、バビュンの曲としての世界が出来てるんじゃないかなって思う。そういう意味で凄く混ざり合ってるかなー。
ケージ
:もしかしたら、ちょっとバビュンのことを知っている人は、男の子の僕がバビュンのカッコイイ曲を作って、女の子のチイコさんがバビュンのかわいいシンプルな曲を作ってるって思ってるような気がするんですけど、全く逆ですからね。
はま
:そうだね。逆ですよね、どっちかというと。
ケージ
:チイコもちろんかわいい曲作るんだけど、カッコイイのは全部チイコが作ってます!!!
はま
:そうですね、カッコイイというかひねりがきいてて音楽通を「おっ!」って思わせるのはチイちゃん。
ケージ
:うん、チイコさんが元になって出来た曲。
はま
:ケージくんはやっぱ、分かりやすい。
ケージ
:好きだからね、分かりやすいの。
はま
:万人には受け入れられるけど通好みかどうかでいうと、違う意味でね。
ケージ
:うん、言いたいことは凄く分かります。
はま
:お互いがいい面悪い面補ってるかな。歌詞はケージくん?
ケージ
:うーんと一部はチイコさんとか他のメンバー。いろんな人の歌詞で合作ですね。
はま
:へー、そうなんや。
ケージ
:サビは僕の歌詞。
はま
:へー。
ケージ
:最初は僕が全部書いたんだけど、あまりにバカ明る過ぎ、前向きすぎるというか、翳りがないのがダメ!っていわれて。
はま
:翳りがないとダメ?!(笑)
ケージ
:まぁ、そんな感じのこと言われて。ま、躁鬱で言うと僕はずっと「躁」なんですよね僕の書く歌詞は。
はま
:(笑)。
ケージ
:キラキラしすぎ!!!みたいな。
はま
:あー(笑)
ケージ
:で、Aメロとか差し替えられたみたいなね。
はま
:へー。
ケージ
:ま、僕は本当にキラキラしたのが好きなんですよ。キラキラしたかったんですけどね、まぁまぁでも、チイコさんが歌うし。そこはまあ尊重して。
はま
:夏の曲ですよね、これ。
ケージ
:はい。
はま
:explosionとkatieはやっぱり対というかセットというか、そんなところはあるんですか?
ケージ
:イメージとしては「katie」は好きな女の子と付き合う前で、友達同士で海に行くノリなのね。僕の勝手な解釈ですよ。僕が全部書いた歌詞じゃないんで。
はま
:うんうん。
ケージ
:「explosion」はもっと親密になって付き合ってるくらいなイメージで、付き合って最初の夏!みたいな。
はま
:そんな感じしますね!!!
ケージ
:する?!嬉しいなぁー。
はま
:付き合う前の女の子の姿がスローモーションでこう見えてる感じがしますよね。
ケージ
:そうですよ、さすがハマダくん!
はま
:そんな恋をする瞬間を切りとった感じが。
ケージ
:もしかしたら恋に落ちるかも、好きかも!みたいな感じかもね。
はま
:その微妙な感覚が歌詞に凄い出てると思います。
ケージ
:はい、そんな感じで全曲レビュー終わりたいと思います。
はま
:はい、ありがとうございました!
ケージ
:ありがとうございました!!!
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